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 □ 嫁入り籠     

文化と最先端科学」「昔の道具に触れて」でも籠調査のことはブログに取り上げて来ましたが、本日も東大阪市内で嫁入り籠を所蔵されておられる方がいらっしゃいましたので、その調査に同行致しました。



蔵の中に保存されていた嫁入り籠



内部の透かし模様



窓部分


これまで拝見してきた嫁入り籠の系統から分析するに、その背景を考察すると・・・


 ・ 「嫁入り」の風習を持つ地域で無いと嫁入り籠自体が存在し得ない
 ・ 故に比較的外部と折衝のあった地域に嫁入り籠が残存している
 ・ 閉鎖的地域では嫁入り籠自体が無い
 ・ 産業交流によるところが大きい
 ・ 建て替えや経年劣化等で手放されていることが多い
 ・ 保存する明確な「理由」がある


等が伺えます。
嫁入り籠は、その名の通り「嫁入りの時しか使わない」ので、普段使いの籠とは内装や造りが大きく異なっております。
今回の内装は、


鳳凰」と「唐草」で構成されておりました。


桐に鳳凰の組合せについては、嫁入り箪笥に多く見受けられるものでして、鳳凰はめでたい象徴で桐にしか棲まないとされています。
推察するに、嫁入り籠の材質の何処かに桐が使われており、対の嫁入り箪笥があったのでは無いか?と考えられます。
更に考察すれば、その桐の木はお嫁入りする方の実家で生育されたものかと。
昔は女の子が生まれたら、庭に嫁入りの為を兼ねた桐の木を植える風習があった事を考慮すれば、そう捉えるのが妥当だと思います。
因みに「花札の12月が桐である」と言う例一つを調べても、色々と解るものですね。


唐草については、あの篤姫の嫁入り籠にも唐草文様が内装にあったように、お嫁入りの際に唐草模様の風呂敷を持っていく風習等も考慮されたものかと思います。


参考リンク:篤姫の婚礼の駕籠を確認 米スミソニアン博物館で

駕籠は本体が幅約96センチ、長さ約134センチ、高さ約136センチ。黒漆の上に金の蒔絵で二葉葵をあしらった唐草文様を描き、さらに徳川家の三葉葵紋と近衛家の牡丹紋を配している。7月に同博物館を訪れた斎藤慎一・江戸東京博物館学芸員が確認した。

 斎藤学芸員は、幕府が篤姫の婚礼道具を書きとめた文書に同じ二葉葵唐草文様の図案があり、調度品検品リストにこの駕籠を示すとみられる道具が記載されていることなどから、幕府側の駕籠と断定。家定の生母、本寿院が用いた駕籠とも、内装などが酷似していた。



今回の内装にあった、「鳳凰・唐草文様」を見るに、今までの嫁入り籠とはまたひとつランクが違うものではないか?とも思えます。
さらに、その内装が透かしになっておりまして、陽の光が差し込めば内部に綺麗な影絵が写しだされたのではないかと。
当時の色合いは察するに淡い緑がかった色だったのではないか?等、色々と見て取れるところがありました。


もちろん、肘掛けや折りたたみ式テーブル、草履かけ等もこれまでの嫁入り籠同様に誂えられておりました。サイズも一般的。昔の人が幾ら小柄であったとは言え、相当窮屈だったと思います。
多分、体育座りか、お姉さん座り的な格好だったのではないかと。


嫁入り籠一つを考察しても、昔の文化に思い馳せることが出来ます。
文化を文化たらしめるのは「その文化を継ぐ想い」があってのこと。
文化を継ぐ想いが薄れた時、それは文化ではなく「歴史」となって処理されるのでしょうね。

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