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 □ 第二回東海大志塾講義      

5月23日19時から、名古屋観光ホテルにて第二回東海大志塾の講義が開催されました。
前回と同じ場所でしたので、今回は鶴橋からの直行アーバンライナーで向かいました。かなり楽。



開会挨拶をされる大村秀章塾長・愛知県知事



今回の講師、竹中平蔵先生





 □ ウォームハート・クールヘッド     

小泉内閣で経済再生を担った竹中平蔵先生。今回の講義でも経済面から日本の今後の課題と処理すべきことについて述べられました。
講義冒頭で、ケインズの師、マーシャルの言葉である「ウォームハート・クールヘッド」について説明がありました。


「経済学者は冷静な頭脳と暖かい心を持たねばならない」と言うマーシャルの言葉は、政治にも当てはまる。
つまり、今の日本の政治家は暖かい心=ウォームハートは持っているが、冷静な頭脳=クールヘッドを欠いているのが問題である。
ポピュリズムという言葉がある。
選挙戦においては、大衆迎合的なスローガンを掲げ、政党、労組等既存組織を利用せず大衆運動の形を採る。ここでは、しばしばマスコミを通じた大がかりな選挙キャンペーンが打たれる。とあるように、今の無計画なバラマキ政治はまさに大衆迎合主義の象徴とも言える。
フランスのミッテラン大統領が実際に行った「失政」を行なっており、なんら教訓を活かしていない。
ミッテラン大統領は失政を直ぐに改めて、緊縮財政を敷いたが、今の日本ではポピュリズムが台頭している。


結果、現実的政策は実現されず、株価下落を見て見ぬふりをし、就業者減少による生活保護受給者増加などの「現実・事実」を真正面から受け止めることをしていない。
先ず、第一に「ウォームハート・クールヘッドで現実・事実を冷静に真正面から受け止めることが肝要である」





 □ 政治が変なことをやっている     

最大の象徴は「中小企業金融円滑化法(モラトリアム法)」である。
今年3月末で失効するはずが、何ら議論の無いままに黙認継続状態。
結果、中小企業への貸付が不良債権化し、その件数は100万件を超えている。
よって、資金が滞り、円滑化どころか景気停滞の原因ともなりつつある。また、その不良債権化した貸付金の回収をどのように実行するのか?や、モラトリアム法の時限をいつまでに区切るのか?の議論が進んでいない。


また、雇用調整助成金による人的不良債権化が深刻であり、本来雇われるはずの若者の機会を大いに損失し続けている。
ウォームハートの政策であるが、人材の活性化ができず、雇用調整の結果、若者の雇用を逆に圧迫している現実がある。


原理・原則に反することを行なっているから、景気回復は実現せずに失業者が増え続けるのである。


どうするか?→自助自立の原則に立ち返る。
救命ボートの例。泳げる人は自力で泳いで避難する。泳げない人がボートに乗る。今は泳げる人も泳げない人もボートに乗ろう乗ろうとして、結果全員が溺死する状況。
セーフティーネットの不適切な運用。


やってはイケナイことを、やっている。




 □ 消費税     

川口:消費税増税は反対である。(詳細は主張にて)
竹中平蔵先生:消費税増税は大反対である。


財政再建や、社会保障制度改革によって、消費税増税はしなくても良いはずである。(大いに同意)
歳出は82兆(2006年)→96兆(2011年)に増えている。社会保障の年々増加する額は毎年1兆円なので計算が合わない。


仮に消費税をドイツ並の17%にする(というか現行のまま行けば17%まで引き上げられる)→社会保障は良くならない(現行制度では)
従って、消費税増税をする前に、歳出削減と財政再建。社会保障制度改革を実行して、それでも駄目なら最終手段として増税をするべきである。





 □ 年金制度     

概念として、平均寿命よりも長く生きる場合の為のもの。
従って、66歳が平均寿命だった時代の概念を今の平均寿命80時代に適用するのはナンセンス。
受給開始年齢の引き上げ。70歳、72歳、75歳。自助自立の概念。
所得の高い人には年金を支給しない。


個人年金保険の概念を。(川口年金私案と同意。主張にて論述)





 □ 若者の社会保障     

子育て支援の中でも、育児休暇・産休期間の充実をもっと図らねばならない。
自助自立の場合、就業し、社会保険料等を納付している若者世代の就業を確保する為に、社会保障予算を割くべきである。(大いに同意)


1997年の歳入は54兆円。それ以降ドンドン減っている。
増税したら歳入は増えるか?→そういう問題ではない。
歳出を増やさないようにして、アタリマエのことをアタリマエに行えば歳入も増えていくのである。





 □ 都市力     

メガリージョンの考え。
都市が国家を牽引していくという考え方。世界では関東が世界一の都市圏である。



夜の地球の写真。


日本が最も輝いている=メガリージョンをもっと世界にアピール。
シンガポールの例。




 □ 3.11のこと     

連鎖的複合危機と位置づけている。
バリューオブジャパン(日本の価値)


復興には大きなスケールが必要。→後藤新平関東大震災帝都復興計画


迅速な復興。
阪神大震災の後、復興が遅れた結果、韓国や台湾にお客さんが流れていった神戸港の例。
早く復興しないと、取引先が戻ってこなくなり、産業空洞化が深刻化する。





 □ まとめ     

各項目については、後日にひとつひとつ、主張にて述べたいと思います。
思った以上に規制緩和のウエイトが少なかったのは意外でしたね。
質疑応答の時に規制緩和の地方行政チェック機能の甘さについてガンヅキしようと想ってたのですが(笑)

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当ブログでの各項目についての主張について、
大いに楽しみにしています。

NONAME 2012/05/24(Thu) 編集
プロフィール
名前:
川口やすひろ
年齢:
40
性別:
男性
誕生日:
1983/05/21
自己紹介:
【連絡先】
事務所電話:05058489605
事務所FAX:02046679016

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