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第八回目は行財政改革というテーマ。
私自身も昨年の東大阪市議会議員選挙でメインに打ち出して主張してきたテーマです。
□ 冒頭
まずは冒頭挨拶に滋賀県知事嘉田由紀子塾長。
・ 原発問題について
∟原発容認!?→NOです→3,4号機の安全協定締結を優先させねばならない
・ 東洋大学の渡辺満久教授(変動地形学)F6断層
・ 危険度MAP策定と、30km圏内でも地域によっては安全協定対象外とかオカシイのではないか?
川口主張:原発問題について論点が摩り替わっている。原点に戻って、電力会社管理と国家管理や発送電分離等の根本論議を再度行わなければならない。安全協定締結についても、現実的なものでなければならないため、嘉田塾長もおっしゃっていたが、私も渡辺教授の調査報告は「現実」を再度認識させてくれるものになると期待している。
□ 上山信一先生
第四回東海大志塾にて講義を拝聴しましたが、今回は政局変化もあって、少し重点項目が変わってました。
・ 精密な現状分析を重視(客観的データである「現実」を認識しなければならない)
・ 一人あたりの県民所得。大阪は凹んでいる。滋賀はいい成績。
・ 女性就業率を軽視してはならない。大阪は最悪。
∟女性就業率が低いと・・・シングルマザーが増える、世帯収入が落ちて最終学歴が大学まで行きにくい、出生率も落ちる、納税率も落ちるなど
・ 柴島浄水場の件
・ 予算の見直しは「ムダ遣いをやめるだけでは駄目」
∟高度経済成長時代の古びたインフラの再整備で物流の活性化
∟雇用UP。行政がやってたことを民間ができるように環境整備
∟税収UP対策。未収納金や自治体負債の計画的返済のため
∟成長戦略を盛り込む
∟教育レベルの向上(大阪は大学進学率が低い)
∟福祉、医療、教育の再整備
∟老人用住宅の整備、土地は公で建設は民間。「地公建民」
・ 投資の集中化
∟インフラ
∟NY/NJポートオーソリティ方式
・ 日本維新の系譜
∟2004年冬、大阪市問題が表面化
∟改革に至るのは、不祥事か政権交代であり、大阪市は不祥事から出発
∟ベンチャー政党である出発点から、大阪都構想
∟国政についても、大阪都構想を実現するための手段である(大阪都構想が実現出来れば大阪維新の会・日本維新の会は解散予定であることは東海大志塾講義参照)
∟政治的イノベーション
川口主張:東海大志塾講義とほぼ同じではあったものの、今回の未来政治塾のテーマである「行財政改革」に重点を置いてくださっていたので、手法ノウハウについては深く学ぶことができた。
客観的データによる「現実的」な政策、行財政改革を実現していく。これだけのことが今までできなかったのは、既存政党によるしがらみや利権が主な原因だった。負債がかさんでいく中、「現実」を市民や心ある住民に浸透させ、不安を煽るのではなくむしろ、「未来の市政のために今からできること」について私も議論を深めて行きたい。
改革のキッカケである「不祥事」は東大阪市にもあった。
あったものの、そのチャンスをことごとく潰してしまった。足の引っ張り合いや身内の裏切りなどによって。
それがとてももったいなく、残念であると感じた。
□ 松本武洋埼玉県和光市市長
・ 地方交付税交付金、不交付団体から交付団体への転落
∟無計画な財政運営、純債務の急速な増加、無計画な箱モノ
・ バラマキマニフェストではなく。
∟高齢者向けバラマキ政策羅列をせずに、現実的且つ、未来を見据えたマニフェストで当選
∟行財政改革をメイン公約
・ 悪いことはすぐ公表
・ 毎月の残業代を市長に報告させる→多い部署には何故かと質問する。
・ 執行残を流用せずに全て残す。
∟ex:入札80%落札分の残り20%を使い切りではなくしっかりと残す!
・ しょうもない予算案否決や補正予算という悪習を排除
∟計画予算
・ 構想日本の仕組みによる事業仕分け
・ 大規模事業検証会議、無作為抽出の市民によって仕分け。利権やタブーのない議論ができた
・ 値上げ。
∟国保、14年間値上げなし
∟下水道30年間値上げなし
∟学童保育クラブ28年間値上げなし
∟保育所23年間値上げなし
→過去の決められない政治から、受益者の適切な負担へのシフト。責任回避はしない!!!
・ 予算の計画主義
∟実施計画案から始まる議会でのしょうもない否決や補正予算を発生させない予算議論ができる。
∟予算素案と実施計画の公表を行う
・ 納税コールセンターの設置
∟1週間以内に電話で滞納を催促
∟市の単独費サービス提供を税の完納者に限定する(事情勘案はする)
→払えるのに払わない滞納者に効果アリ
∟差し押さえ・売却を執行
・ 保育園では保護者負担が著しく低かったのを解消
∟財源の大半を市が背負っていたが、保育料値上げによる財政バランス確保
∟そんなに大幅な値上げではなかった。
・ 地方交付税交付金の交付団体に転落
∟11億円/年の財源が消えた
∟納税額と負債額のワニ口グラフ
・ 過去の精算を一段落し、未来のリスク軽減のために
∟既に過去の精算を一段落。
∟誰が首長になっても財政適正化を強制できる仕組み
・ 地方財政法5条
∟例外が、当然になってしまっている
∟借金は法律では例外のはずなのに
∟そして未来へツケを回す
・ 自治体にある暗黙の保証
∟政府が救ってくれるという甘ったれた考え
∟地方債元利償還金の交付税措置などの政府による償還財源の保証
∟資金繰りはシビアにならないというナメた状態が続く
∟結果、財政責任放棄になっている(俺らの借金って未来のヤツらが払ってくれるんだろ?)
・ 政治経済学のための財政ルール(
Political Economy in Macroeconomics)
∟立法化された財政上の数値目標
∟財政の決定の際の手続き
・ 財政均衡主義
∟アメリカ合衆国は赤字でも州は黒字
∟均衡予算要求制度を日本でも
・ 会計間資金の融通の規制
∟区分間繰入・繰越を規制し、用途外に資金を使えないようにしなければならない→川口「社会福祉法人でも資金不正流用の常套手段であり、区分間資金については規制どころか徹底的に禁止しなければ血税が幾らでも無駄に流れていく)
・ 補正予算の規制
∟そもそも計画主義予算であれば補正など必要ない
・ 高齢化、少子化、景気低迷・・・
∟今のままやっていけるワケがない!!!
川口主張:是非とも和光市にお邪魔して直接お話しさせていただきたいと思います。既にFacebookでは友達になりました。
さて、和光市の頑張りは、破綻寸前でマジヤベェの頑張りではなく、このまま行けばマジヤベェんで頑張るという取り組みでした。アリとキリギリス的な。
特に、大衆迎合主義的なバラマキマニフェストではなく、敢えて今から削減をしていかなければ未来が無い!という行財政改革をメインで選挙を戦って当選されているところが印象に残りました。
嘉田塾長も、「成熟された社会でなければ、バラマキマニフェスト無しで当選はできないだろう」とコメント入りました。
やはり、未来を見据えた政策を論じる場合、ある程度成熟された都市でなければならないようです。私の言葉に言い換えると、市民比率の高い都市でなければ、「今のままやっていけるワケがない!」は到底受け入れられないものか。無念です。
行財政改革手法や現場での運用についてもかなり細かいところまで説明戴きました。
更に研鑽を深めていきたいと思います。
□ 鈴木直道北海道夕張市長
・ 夕張市長に成るまでの経緯
∟についてはウィキペディアに詳しいです
・ 破綻市の運営
∟2007年に財政再建団体に転落し、破綻
∟職員約350→140にもちろん退所金カット
∟部長・課長等管理職が全員辞職
∟各種団体補助金の全廃
・ 支所全廃
・ 図書館全廃
・ 市民会館全廃
・ 集会施設(公民館)全廃
∟職員給与30%カット
∟議会議員定数半減、報酬4割カット
∟市長報酬は7割カット退所金無し。手取り19万ちょっと
∟18年間、353億円を返済=18年間上記カットが続く
∟全て現実のこと!
・ 大臣承認を得なければ何もできない
∟総務大臣に承認を得なければ予算執行できない
∟スピーディーな執行ができないジレンマ
・ 全ては勘違いから実現するのである
川口主張:破綻した市の市長の発言の中で、「笑い事じゃないんですよ」という主旨のものが5回ほどありましたが、正に現実を見ている人間でないと言えない言葉だと痛感します。
それでも鈴木直道市長のポジティブな前向きな姿勢には本当に感銘を受けます。
財政破綻という現実の中で、いかにして毎年借金返済をしていくか。そこに悩まされるのは本当にもったいなく思います。
東大阪市も他人ごとではなく、財政破綻は突然やってくるアタリマエのことなんだという認識をもって取り組まなければ、近い将来確実に転落していくことになります。
現実をもっと正面から観なければならないと痛感します。
□ パネルディスカッション
Q:次の世代が借金を払うことについて
・ 投資がかさむ前提から、配分調整の時代へ
・ 市長がどこの会合にでも行って回答する
・ 説明会。まちの夢と自分の夢との同化
・ 値上げとかモメるところには市長が行く
・ 何故できないのか?どうすればできるのか?直接対話
・ 自立自助の原則を適用。自立が目的!
・ 次の世代のために仕事をするという意識
・ 老人民主主義より若い世代の声をもっと聞きに行かねばならない
・ ノイジーマイノリティ(五月蝿い少数派)
・ サイレントマジョリティ(沈黙している多数派)
・ ノイジーは聞きに来る
・ サイレントは聞きに行かねばならない
・ 票を取るには・・・駅頭などでにレポート配布
Q:再建への苦労は?
・ 地域で決められない(大臣承認が必要)
・ 交付税制度は既に破綻している状態。モルヒネみたいな状態
・ 経常収支比率を考慮した行財政改革へシフト
・ 過去の精算が済んでいるところはいいが、これからしなければならない
・ 公共施設の在り方の精査(再編や廃止)
・ それでも票が入る、市民や心ある住民の多い成熟した社会へ
Q:補助金・利権
・ トップの指標についてくる
・ 国から補助金がくるので・・という毒入りまんじゅうを食べないこと(負債として残るから)
・ 国が借金を肩代わり
・ 破綻させて貰えない問題
∟破綻した事業を辞める勇気を持たなければならない
∟一般会計
∟3セクを潰せないなど
・ ダメな会社は駄目なんだよ
・ 選挙区システムの解体(議会議席一定数の確保がしやすい選挙区システムから、政策論争主体の選挙区システムへ)
・ 今のままでは、永久に改革派議員が出てこない
まとめ
・ 市民を現実と直面させること
・ 人口減少前提の計画を市民とともに建てていく
・ 地域の最適化
・ 政治家や議員という業界のインサイダー的な目線ではなく
・ イノベーション
川口主張:次の世代が借金を払わなければ成らない点については、もう少しテーマに沿って欲しかったが。個人的には投票に行かない若者にも当然責任はあると考える。
東大阪市では投票率分析すると20~40代は25%以下だが、65歳以上は75%以上だ。若者が未来に借金を返済していかねばならないことを容認しているとしか思えない数値である。
先ず、次の世代に借金を払わせないためにも、今の現役世代である20~40代がしっかり投票行動を起こさなければならない。
今年生まれてくる子は将来的に2000万~3000万の負債を抱えて生まれてくるのだから。
行財政改革を進めるにあたっては、
①過去の精算
②計画予算
がキーになってくると考える。特に過去の精算を済ませている地域とそうでない地域では今後、劇的な差が生じてくるだろう。地方政治力の強化を急がなければならない。
計画予算についても、しょうもない予算否決を無くし、補正予算前提の考えを排除し、月次単位で予算管理をしていかねばならない。
東大阪市は予算をまともに決めたことがない市である。ここからスタートしなければならない。過去の精算も進んでいない。ゆっくりと、ぼんやりとした衰退の道を辿っている。このままではイケナイ。いいワケがない。
補助金という毒入りまんじゅうについても、甘んじるのではなく自助努力による改善をしていかねばならないと考える。社会福祉法人にも同様のことが言える。
まだまだ述べたいことはあるが、ひとまずはこんなところで。
長文、お付き合いくださりありがとうございました。
私自身も昨年の東大阪市議会議員選挙でメインに打ち出して主張してきたテーマです。
□ 冒頭
まずは冒頭挨拶に滋賀県知事嘉田由紀子塾長。
・ 原発問題について
∟原発容認!?→NOです→3,4号機の安全協定締結を優先させねばならない
・ 東洋大学の渡辺満久教授(変動地形学)F6断層
・ 危険度MAP策定と、30km圏内でも地域によっては安全協定対象外とかオカシイのではないか?
川口主張:原発問題について論点が摩り替わっている。原点に戻って、電力会社管理と国家管理や発送電分離等の根本論議を再度行わなければならない。安全協定締結についても、現実的なものでなければならないため、嘉田塾長もおっしゃっていたが、私も渡辺教授の調査報告は「現実」を再度認識させてくれるものになると期待している。
□ 上山信一先生
第四回東海大志塾にて講義を拝聴しましたが、今回は政局変化もあって、少し重点項目が変わってました。
・ 精密な現状分析を重視(客観的データである「現実」を認識しなければならない)
・ 一人あたりの県民所得。大阪は凹んでいる。滋賀はいい成績。
・ 女性就業率を軽視してはならない。大阪は最悪。
∟女性就業率が低いと・・・シングルマザーが増える、世帯収入が落ちて最終学歴が大学まで行きにくい、出生率も落ちる、納税率も落ちるなど
・ 柴島浄水場の件
・ 予算の見直しは「ムダ遣いをやめるだけでは駄目」
∟高度経済成長時代の古びたインフラの再整備で物流の活性化
∟雇用UP。行政がやってたことを民間ができるように環境整備
∟税収UP対策。未収納金や自治体負債の計画的返済のため
∟成長戦略を盛り込む
∟教育レベルの向上(大阪は大学進学率が低い)
∟福祉、医療、教育の再整備
∟老人用住宅の整備、土地は公で建設は民間。「地公建民」
・ 投資の集中化
∟インフラ
∟NY/NJポートオーソリティ方式
・ 日本維新の系譜
∟2004年冬、大阪市問題が表面化
∟改革に至るのは、不祥事か政権交代であり、大阪市は不祥事から出発
∟ベンチャー政党である出発点から、大阪都構想
∟国政についても、大阪都構想を実現するための手段である(大阪都構想が実現出来れば大阪維新の会・日本維新の会は解散予定であることは東海大志塾講義参照)
∟政治的イノベーション
川口主張:東海大志塾講義とほぼ同じではあったものの、今回の未来政治塾のテーマである「行財政改革」に重点を置いてくださっていたので、手法ノウハウについては深く学ぶことができた。
客観的データによる「現実的」な政策、行財政改革を実現していく。これだけのことが今までできなかったのは、既存政党によるしがらみや利権が主な原因だった。負債がかさんでいく中、「現実」を市民や心ある住民に浸透させ、不安を煽るのではなくむしろ、「未来の市政のために今からできること」について私も議論を深めて行きたい。
改革のキッカケである「不祥事」は東大阪市にもあった。
あったものの、そのチャンスをことごとく潰してしまった。足の引っ張り合いや身内の裏切りなどによって。
それがとてももったいなく、残念であると感じた。
□ 松本武洋埼玉県和光市市長
・ 地方交付税交付金、不交付団体から交付団体への転落
∟無計画な財政運営、純債務の急速な増加、無計画な箱モノ
・ バラマキマニフェストではなく。
∟高齢者向けバラマキ政策羅列をせずに、現実的且つ、未来を見据えたマニフェストで当選
∟行財政改革をメイン公約
・ 悪いことはすぐ公表
・ 毎月の残業代を市長に報告させる→多い部署には何故かと質問する。
・ 執行残を流用せずに全て残す。
∟ex:入札80%落札分の残り20%を使い切りではなくしっかりと残す!
・ しょうもない予算案否決や補正予算という悪習を排除
∟計画予算
・ 構想日本の仕組みによる事業仕分け
・ 大規模事業検証会議、無作為抽出の市民によって仕分け。利権やタブーのない議論ができた
・ 値上げ。
∟国保、14年間値上げなし
∟下水道30年間値上げなし
∟学童保育クラブ28年間値上げなし
∟保育所23年間値上げなし
→過去の決められない政治から、受益者の適切な負担へのシフト。責任回避はしない!!!
・ 予算の計画主義
∟実施計画案から始まる議会でのしょうもない否決や補正予算を発生させない予算議論ができる。
∟予算素案と実施計画の公表を行う
・ 納税コールセンターの設置
∟1週間以内に電話で滞納を催促
∟市の単独費サービス提供を税の完納者に限定する(事情勘案はする)
→払えるのに払わない滞納者に効果アリ
∟差し押さえ・売却を執行
・ 保育園では保護者負担が著しく低かったのを解消
∟財源の大半を市が背負っていたが、保育料値上げによる財政バランス確保
∟そんなに大幅な値上げではなかった。
・ 地方交付税交付金の交付団体に転落
∟11億円/年の財源が消えた
∟納税額と負債額のワニ口グラフ
・ 過去の精算を一段落し、未来のリスク軽減のために
∟既に過去の精算を一段落。
∟誰が首長になっても財政適正化を強制できる仕組み
・ 地方財政法5条
∟例外が、当然になってしまっている
∟借金は法律では例外のはずなのに
∟そして未来へツケを回す
・ 自治体にある暗黙の保証
∟政府が救ってくれるという甘ったれた考え
∟地方債元利償還金の交付税措置などの政府による償還財源の保証
∟資金繰りはシビアにならないというナメた状態が続く
∟結果、財政責任放棄になっている(俺らの借金って未来のヤツらが払ってくれるんだろ?)
・ 政治経済学のための財政ルール(
Political Economy in Macroeconomics)
∟立法化された財政上の数値目標
∟財政の決定の際の手続き
・ 財政均衡主義
∟アメリカ合衆国は赤字でも州は黒字
∟均衡予算要求制度を日本でも
・ 会計間資金の融通の規制
∟区分間繰入・繰越を規制し、用途外に資金を使えないようにしなければならない→川口「社会福祉法人でも資金不正流用の常套手段であり、区分間資金については規制どころか徹底的に禁止しなければ血税が幾らでも無駄に流れていく)
・ 補正予算の規制
∟そもそも計画主義予算であれば補正など必要ない
・ 高齢化、少子化、景気低迷・・・
∟今のままやっていけるワケがない!!!
川口主張:是非とも和光市にお邪魔して直接お話しさせていただきたいと思います。既にFacebookでは友達になりました。
さて、和光市の頑張りは、破綻寸前でマジヤベェの頑張りではなく、このまま行けばマジヤベェんで頑張るという取り組みでした。アリとキリギリス的な。
特に、大衆迎合主義的なバラマキマニフェストではなく、敢えて今から削減をしていかなければ未来が無い!という行財政改革をメインで選挙を戦って当選されているところが印象に残りました。
嘉田塾長も、「成熟された社会でなければ、バラマキマニフェスト無しで当選はできないだろう」とコメント入りました。
やはり、未来を見据えた政策を論じる場合、ある程度成熟された都市でなければならないようです。私の言葉に言い換えると、市民比率の高い都市でなければ、「今のままやっていけるワケがない!」は到底受け入れられないものか。無念です。
行財政改革手法や現場での運用についてもかなり細かいところまで説明戴きました。
更に研鑽を深めていきたいと思います。
□ 鈴木直道北海道夕張市長
・ 夕張市長に成るまでの経緯
∟についてはウィキペディアに詳しいです
・ 破綻市の運営
∟2007年に財政再建団体に転落し、破綻
∟職員約350→140にもちろん退所金カット
∟部長・課長等管理職が全員辞職
∟各種団体補助金の全廃
・ 支所全廃
・ 図書館全廃
・ 市民会館全廃
・ 集会施設(公民館)全廃
∟職員給与30%カット
∟議会議員定数半減、報酬4割カット
∟市長報酬は7割カット退所金無し。手取り19万ちょっと
∟18年間、353億円を返済=18年間上記カットが続く
∟全て現実のこと!
・ 大臣承認を得なければ何もできない
∟総務大臣に承認を得なければ予算執行できない
∟スピーディーな執行ができないジレンマ
・ 全ては勘違いから実現するのである
川口主張:破綻した市の市長の発言の中で、「笑い事じゃないんですよ」という主旨のものが5回ほどありましたが、正に現実を見ている人間でないと言えない言葉だと痛感します。
それでも鈴木直道市長のポジティブな前向きな姿勢には本当に感銘を受けます。
財政破綻という現実の中で、いかにして毎年借金返済をしていくか。そこに悩まされるのは本当にもったいなく思います。
東大阪市も他人ごとではなく、財政破綻は突然やってくるアタリマエのことなんだという認識をもって取り組まなければ、近い将来確実に転落していくことになります。
現実をもっと正面から観なければならないと痛感します。
□ パネルディスカッション
Q:次の世代が借金を払うことについて
・ 投資がかさむ前提から、配分調整の時代へ
・ 市長がどこの会合にでも行って回答する
・ 説明会。まちの夢と自分の夢との同化
・ 値上げとかモメるところには市長が行く
・ 何故できないのか?どうすればできるのか?直接対話
・ 自立自助の原則を適用。自立が目的!
・ 次の世代のために仕事をするという意識
・ 老人民主主義より若い世代の声をもっと聞きに行かねばならない
・ ノイジーマイノリティ(五月蝿い少数派)
・ サイレントマジョリティ(沈黙している多数派)
・ ノイジーは聞きに来る
・ サイレントは聞きに行かねばならない
・ 票を取るには・・・駅頭などでにレポート配布
Q:再建への苦労は?
・ 地域で決められない(大臣承認が必要)
・ 交付税制度は既に破綻している状態。モルヒネみたいな状態
・ 経常収支比率を考慮した行財政改革へシフト
・ 過去の精算が済んでいるところはいいが、これからしなければならない
・ 公共施設の在り方の精査(再編や廃止)
・ それでも票が入る、市民や心ある住民の多い成熟した社会へ
Q:補助金・利権
・ トップの指標についてくる
・ 国から補助金がくるので・・という毒入りまんじゅうを食べないこと(負債として残るから)
・ 国が借金を肩代わり
・ 破綻させて貰えない問題
∟破綻した事業を辞める勇気を持たなければならない
∟一般会計
∟3セクを潰せないなど
・ ダメな会社は駄目なんだよ
・ 選挙区システムの解体(議会議席一定数の確保がしやすい選挙区システムから、政策論争主体の選挙区システムへ)
・ 今のままでは、永久に改革派議員が出てこない
まとめ
・ 市民を現実と直面させること
・ 人口減少前提の計画を市民とともに建てていく
・ 地域の最適化
・ 政治家や議員という業界のインサイダー的な目線ではなく
・ イノベーション
川口主張:次の世代が借金を払わなければ成らない点については、もう少しテーマに沿って欲しかったが。個人的には投票に行かない若者にも当然責任はあると考える。
東大阪市では投票率分析すると20~40代は25%以下だが、65歳以上は75%以上だ。若者が未来に借金を返済していかねばならないことを容認しているとしか思えない数値である。
先ず、次の世代に借金を払わせないためにも、今の現役世代である20~40代がしっかり投票行動を起こさなければならない。
今年生まれてくる子は将来的に2000万~3000万の負債を抱えて生まれてくるのだから。
行財政改革を進めるにあたっては、
①過去の精算
②計画予算
がキーになってくると考える。特に過去の精算を済ませている地域とそうでない地域では今後、劇的な差が生じてくるだろう。地方政治力の強化を急がなければならない。
計画予算についても、しょうもない予算否決を無くし、補正予算前提の考えを排除し、月次単位で予算管理をしていかねばならない。
東大阪市は予算をまともに決めたことがない市である。ここからスタートしなければならない。過去の精算も進んでいない。ゆっくりと、ぼんやりとした衰退の道を辿っている。このままではイケナイ。いいワケがない。
補助金という毒入りまんじゅうについても、甘んじるのではなく自助努力による改善をしていかねばならないと考える。社会福祉法人にも同様のことが言える。
まだまだ述べたいことはあるが、ひとまずはこんなところで。
長文、お付き合いくださりありがとうございました。
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