❏ 防火訓練
今日は往生院六萬寺にて文化財防火デーに伴う防火訓練を実施して戴きました。
事前に訓練の打ち合わせ
消防車、救急車を合わせ、総合的な訓練
水槽設営。水道管が錆びていて茶色い水が。
訓練開始!
想定は本堂から火の手が上がり、府の指定文化財宝物庫に延焼の恐れあり
ストレートだと水圧が足りないので、水槽に一旦溜めてからポンプ車で水圧を確保。
ホースを伸ばしていきます
裏手からも
放水開始!水圧は足りているようです。
無事に訓練終了。生野東署長より講評
住職より挨拶
撤収
全体で2時間ほどの訓練でした。
署長との意見交換の中では、
・通報精度を高めるための施策を、消防×行政×市民で協働していく
∟山林火災等、目標物の無い火災の場合、誤報が相次いで初期消火が遅れてしまうため、2年前の生駒山山林火災を教訓に、通報精度を高める仕組みづくりを協働で策定する
・大規模地震火災を想定した場合、水圧が不足することは明らかなので、水圧不足時を想定した地域防火訓練の実施
∟旧枚岡市エリアは上下水道の老朽化が著しく、震度5~6で断水すると見込まれる。その際の初期消火において、水源の位置確保やため池等の確認をしておく必要がある
・縄手南小学校区での防災訓練の実現に向けて
∟縄手南小学校区では過去30年以上にわたって防災訓練を実施したことが無く、共助防災体制が極めて脆弱である
の3点に絞って相互理解を深めました。
特に通報精度の低さについては消防署内でも課題になっているため、消防署内だけの課題とするのではなく、行政も市民も一緒になって取り組むべきものであること。
通報するにあたっての手順や段取りについてなどをマニュアル化するために、通報を受ける側がどんな通報の仕方が一番助かって、どんな通報をされると一番困るのかをまとめておく。
スマートフォンで出火地域を写真撮影し、Exchangeable image file format情報を座標軸で自動貼付したまま送信する通報の仕組みなど。
通報精度を高めることで、初期消火活動がより的確に早くなるのはもちろん、誤報による混乱も避ける事ができますが、
・通行人が通報してくると土地勘が無いので通報精度が低い
・複数通報のクロスポイントを割り出すので通報件数は多くても構わない
・正確な住所や位置座標を示した通報が最もありがたい
などから、通報する側と通報を受ける側との意思疎通を明確にできる相互訓練的なものが必要でああるという結論に。
具体的には、住所なんかは一瞬で出てこないケースが多く、
・ヤマザキパンの裏手が燃えている
・クリーニング屋の近く
・ウチから燃えているのが見えるからウチの住所付近
とかは結構キツイ。
山林火災などは、夜間だと見えないこともあるので、位置ブロック指定しておくのが良いということで提言をまとめました。
これからの防火については、消防署内や消防団だけの仕事でなく、「通報を正確に精度高く行う」市民を増やすことも大事だと思います。
本日は東署の皆様、消防団の皆様、自治会長、まことにありがとうございました!
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川口やすひろ
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