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 □ 第三回未来政治塾講義     

本日は滋賀県大津にて第三回未来政治塾の講義に出席させて戴きました。


今回は朝の部で社会福祉法人唐橋会 大津あいあい保育園様の視察がありました。
東大阪市の各社会福祉法人保育園を視察させていただいている中で、滋賀県の取り組みとの違いを観る意味でも、強行軍で参加させて戴きました。



右:嘉田知事・左:下村あいあい保育園園長


あいあい保育園の特徴にあるように、2001年段階でのソーラー発電導入(地域住民が10万円×30件の支援)や、OMソーラーシステム、洗濯従事の身体障害者雇用、豊富な木々、腐葉土を使った無農薬栽培農園等に取り組まれておられます。


驚いたのは、滋賀県には県民1人あたり年800円の琵琶湖森林づくり県民税が条例導入されており、その結果間伐材を利用したあいあい保育園では補助金を受けることが出来ているなど、大阪には無い取り組みがありました。


しかし東大阪市だって負けていません。地元のさくらい保育園さんの動物とのふれあいを重視した取り組みや、くすのき保育園さんの和太鼓の取り組み等、各保育園がオリジナリティある保育を目指して切磋琢磨しています。


こういった社会福祉法人がある一方で、取り組みの薄い社会福祉法人との補助金が同じという現状については、評価制度導入もやむなしでしょう。
事業計画書・事業報告書を勘案し、視察をした上で取り組みの優れている保育園には評価採点制度による補助金の優遇も必要である(競争意識を持ち、保育の質を高める意味で)と考えますが、今回の未来政治塾ではそこまでは踏み込みませんでした。


ともあれ、あいあい保育園様の取り組みはとても参考になりました。
東大阪市の保育園周りをさせていただく際に、園長先生との話で紹介させていただきたいと思います。





 □ 午後の部 大日向雅美先生     

会場を大津駅前に移して、講義に。



冒頭挨拶をされる嘉田知事



講義される大日向先生


午後の部の第一部は、大日向雅美先生による、「望む人が望むだけの子どもを産み、育てられる社会づくりのために」のテーマで講義。


 ・ コインロッカーベイビー事件による、育児不安・育児ストレスの研究からスタート。
 ∟1970年代から育児問題は社会問題化してきた

 ・ 専業主婦の悩み
   ∟自分の時間がない(子どもに掛かりっきり)
   ∟話し相手が居ない(夫は仕事、子どもの言語体系の違い)
   ∟土日は更にヤバイことに(夫は家に居るが・・・)

 ・ 働く主婦の悩み
   ∟時間がない
   ∟子どもの病気に対応できない

 ・ 全てにおいて「子どもが主体」となる
   ∟母親は二の次
   ∟社会人・母親・女性


 ・ ワークライフバランス
   ∟仕事と生活の調和
   ∟子育てと仕事の両立
   ∟安心して仕事を休める
   ∟効率的に休める
   ∟むしろ男こそ必要



 ・ 3歳神話を崩せ

 ① 子どもの成長にとって3歳までが非常に重要であるという考え方
    ∟間違っては居ない
 ② その大切な時間だからこそ、生来的に育児の適正を持った母親が養育に専念すべきだという考え方
    ∟母親だけでなく、配偶者や家族、地域コミュニティも
 ③ もし、母親が働くという理由で、子どもが3歳まで、あるいは就学前ぐらいまでの時間を育児に専念しないと、子どもの心身の成長にゆがみをもたらすという考え方
    ∟統計的に否定。川口私見:家庭環境(creature of circumstances:境遇に支配される人=こども)である。ジョン・ロックのタブラ・ラサ否定。(人は生まれながらにして白い石板ではなく、生まれ持った境遇に支配されるものである)



 ・ 行政対応の拙速

1990年 1.57ショック
1994年 エンゼルプラン
1999年 少子化対策推進基本方針
1999年 新エンゼルプラン
2001年 仕事と子育ての両立支援等の方針
2002年 少子化対策プラスワン
2003年 少子化社会対策基本法
2003年 次世代育成支援対策推進法
2004年 子ども・子育て応援プラン
2006年 新しい少子化対策について
2006年 地方公共団体、企業等における行動計画の策定・実施
2007年 子どもと家族を応援する日本重点戦略
2007年 ワークライフバランス憲章
2008年 待機児童ゼロ作戦

  政権交代

2010年 子ども・子育てビジョン
2010年 子ども・子育て新システム検討会議
2010年 待機児童解消「先取り」プロジェクト



日本の出生率


東海大志塾第三回講義でも記述しましたが、少子化担当大臣がコロコロ入れ替わり(しかも兼務)、1年以上やった人が居ないという状態ではそりゃ日本の少子化対策も巧く行きませんわな。

質疑で「補助とは云えど社会福祉法人の内部留保問題や天下り問題について、是正しないままで補助を増やすのは危うすぎやしませんかね?」と挙手するも当てられず。





 □ 午後の部 第二部 パネルディスカッション     


左:嘉田知事・中央:倉田箕面市長・右:野々上高槻市議会議員


第二部のパネルディスカッションは、倉田哲郎箕面市長・野々上愛高槻市議会議員による子育て支援政策の地方政治の現場についてでした。


無料託児所から、赤ちゃんの泣き声が聞こえる会場での子育て支援パネルディスカッションとあって、まさに「現場」と言った状況でした。


 ・ 子育て支援はクールヘッド・ウォームハート(第二回東海大志塾)
 ・ 子育てしやすさ日本一(倉田市長)
 ・ パクス法の体現者(野々上議員)

 ・ 箕面市の「子ども部」
 ※私立幼稚園の導入(コスト安)→早期・延長保育をする私立幼稚園には補助金優遇措置
流石はオープンソース化をした箕面市!!!私立幼稚園導入手法に際して、社会福祉法人やNPOから猛反発は無かったのだろうか。導入手法について質疑で挙手したが、当てられず

 ・ 滋賀 子ども青少年局・・・就職するまで

 ・ しかし、同業他社的な日本の省庁ではどれも実現度が薄くなる。


 ・ 高槻:子ども医療費→6歳児まで→小学6年生までに拡大したい
 ・ 分権→自治体間の政策ダンピング状態を招き、独自政策にチャレンジしにくくなるのでは?
 ・ 市長交代の時に、政策の大転換がしょっちゅう起こる危険性


 ・ 児童医療費無償化→政局問題化(自民と共産が手を組む)
 ・ 大阪府では、児童医療費抑制?500円。 #7119を活用せよ。
 ・ 箕面市では3市合同夜間小児対応
 ・ レセプト予算は単年で変わる


 ・ 箕面市長育児休暇取得
   ∟休暇とか言うとバケーション的に捉えられる
   ∟名称:育児参加推進法へ変えよう
   ∟全国では育児休暇取得は1.4%





 □ パネルディスカッション後編     

 ・ 小1の壁
   ∟学童保育問題(地域差がある)
 ・ 教育委員会の壁等
 ・ サービスを受ける側への配慮
 ・ 「福祉」に議論がすりかわる(学校だから教育委員会だろ)
 高槻:保育19時・学童18時

 ・ 内容も充実させよ
 ・ 放課後の居場所を作らねばならない


 ・ 働く女性
   ∟育児休暇が取りにくい会社風土
   ∟たねやの取り組み
   ∟おにぎり保育園(手塩にかける)

 ※最近就業規則に取り組んだ社会福祉法人常務理事として、就業規則には絶対記載条項としての育児休暇に関する条文があるのにも関わらず、それが出来ないのはどうなのか?日本の企業は9割が中小企業だから?就業規則を遵守したら企業は倒産するから? どうして誰もそこに議論を及びさないのか!と質疑で挙手するも当てられず。


各取り組み等をもう少し学んでから、主張はまとめたいと思います。

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