アマゾンが年内に電子書籍事業参入へ、Kindleも投入と日経がトップで報じる
米ネット通販大手のAmazonがアメリカでも展開している電子書籍事業を日本にも展開すると、今日の日経新聞の1面で取り上げられています。
Amazonは電子書籍を読む端末であるKindleを2年前から日本でも展開する展開すると言って来ましたが、日本の出版業界からの猛反発を受けて保留、保留になってましたね。
そのAmazonがとうとう日本で電子書籍事業展開をする!と。
今日は、その日本での電子書籍について川口の持論を述べたいと思います。
Amazonの電子書籍端末「Kindle(キンドル)」
日本での出版業界は2兆円産業です。
そして、現段階での電子書籍事業は650億円です。
この数字から見ても、日本では電子書籍事業は成功しない、と言えるでしょう。
出版業界の既得権を守るため!とか日本の風土に合わない!とかありますが、最大の理由は「日本ではデファクトスタンダード(事実上の標準が得られない」からです。
例えば、スマートフォン=iPhoneと言うイメージがそれにあたります。
スマートフォンの種類は山ほどあるのですが、事実上の標準としてスマートフォン=iPhoneが定着しております。
これがデファクトスタンダードです。
大抵のモノは流通して行ってその価値を評価され、その結果として標準化されていきます。
松下政経塾時代に、このデファクトスタンダードについて学ぶことがありましたが、松下幸之助氏はデファクトスタンダードについて直感的に捉えていたとされてます。
「日本全国津々浦々に松下・ナショナルの製品を行き届けたい」
この考えも、デファクトスタンダードと言えるでしょう。
その結果、全国に松下・ナショナルの「町の電気屋さん」が生まれて行きました。
今もその「町の電気屋さん」は残り続けています。
家電=松下・ナショナルと言う販売網を敷いた松下幸之助氏のデファクトスタンダードへの持って行き方は、ある意味「販売の松下」を印象づける結果になりました。
そのことを松下政経塾時代に学んで、今回の電子書籍は逆パターンだろうなぁ・・と思うのです。
すなわち、日本において電子書籍事業を展開するにあたっては、「デファクトスタンダード」を実現しなければならないのですが、今の日本が行なっている電子書籍事業は、モロにガラパゴス戦争です。どの会社も「我が我が」でして、規格戦争していたり、販売の取り分でモメていたり、既得権確保でモメていたりと踏んだりけったりです。
そんな日本のゴタゴタを尻目に、アメリカでの大成功を引っさげてAmazonがやるのです。
日本企業はとてもじゃないですが太刀打ち出来ないでしょう。
外圧がないと、変われない。それが今の日本です。本当に情けないなと思います。それが既得権の塊のような出版業界ではもっとでしょう。
従って、日本での電子書籍事業はAmazonのような外国の会社によって展開されていくことになるだろうと私は考えております。
○ 電子書籍のメリットとは
・ 紙媒体よりも安い
・ 流通時間が一瞬で済む(インターネット経由なので)
・ 劣化しない
・ 半永久的に残せる
・ 端末に無限の本が入る(SDカード差し替えなので)
・ 本の中身を「検索」出来る
あたりでしょうか。
私も自分の持っている本は全て電子書籍化しました。
5000円で買ったiPadと、スマートフォンに入れて読んでます。
めちゃめちゃ便利ですし、読んでてもつかれません。
iPadで電子書籍を読む。
そんな私が、日本では電子書籍事業は成功しないと感じる理由こそが、デファクトスタンダードなのです。
ソニーの電子書籍端末で買った本が、他の電子書籍端末でも読めるか?答えはNOです。読めない。
ガラパゴスの中でゴチャゴチャとやっているだけなんです。
そんな売り方では売れるものも売れない。
デファクトスタンダードに足り得ないんです。
AmazonのKindleがデファクトスタンダードになり得るかどうか?
私はココに注目しています。
私は、成り得ると思います。
全ての本や雑誌が電子書籍になるか?これはNOです。
紙媒体が無くなることはありえません。だってFAXが生き残っているのはオカシイですから。
・ 学校等の教育機関・・・電子教科書
・ 行政機関・・・電子ペーパーでの会議
・ 病院等の医療機関・・・電子カルテ
・ 法人・・・タブレット端末主流化
となれば、日本でもあるいは?と思えますが。
イギリス議会上院でまもなくiPad使用が認可
イギリスが羨ましいです。
日本ではこうはいかないでしょうね。
これからも何百枚もの書類を手繰って、「あ、この資料はありませんのでまた次回」なんてなことを続けていくことでしょう。
東大阪市の常任委員会の録画放送を見ておりましても、委員の答弁を求める発言に対して、資料提出拒否や資料未作成を装っているような状況ですから。
例えばそこにiPadと無線LAN環境があれば即座にサーバーから資料をダウンロード出来る筈です。
だから、余計に日本では電子書籍は主流足り得ないだろうな・・・と思うのです。
○ 政治主導でのIT化促進
e-Japanという名称で2000年から進められているのではありますが、国会でのタブレット端末を使用した答弁や議論は見受けられません。
ペーパーの電子化についても、今のところ目立って聞きませんね。
電子自治体の推進についても、証明書交付機が自動化されたりと進んでいるようで根幹の部分はまだまだと言ったように思えます。
やまなみプラザにも証明書交付機が設置されています。
どれだけの利用量があるのか調査が必要ですね。
e-Taxについても。
私はe-Tax推進派なんですが、その最大の利点は住基ネットの有効活用です。
e-Taxを全世帯で導入すれば莫大な額のコスト削減が実現します。
納税者にとっても、5000円還付金貰えますので、オススメです。
こんなにも便利なのにどうしてもっと普及しないのでしょうか?
システムが複雑だからでしょうか?
ユーザーインターフェイスが駄目だからでしょうか?
利用しにくいからでしょうか?
私は、「意識の問題」だと考えております。
要は、便利は便利だけどなんだかおっくうだと言う部分があって、その結果e-Taxにせよなんにせようまく行ってないと思います。
電子書籍はとても便利です。
タブレット端末はとても便利です。
スマートフォンはとても便利です。
e-Taxはとても便利です。
便利なのですが、その利便性を享受出来ない部分があると思うのです。
スマートフォンでも自ら意識付けをして積極的に学ぼうをする人は、他のスマートフォン使ってる人よりも有益な使い方をしているように思えます。
そして、新しい技術やソフトに貪欲です。
そこの部分の違いだけなんでしょう。
その部分は、「住民から市民へ」の根底でもあります。
米ネット通販大手のAmazonがアメリカでも展開している電子書籍事業を日本にも展開すると、今日の日経新聞の1面で取り上げられています。
Amazonは電子書籍を読む端末であるKindleを2年前から日本でも展開する展開すると言って来ましたが、日本の出版業界からの猛反発を受けて保留、保留になってましたね。
そのAmazonがとうとう日本で電子書籍事業展開をする!と。
今日は、その日本での電子書籍について川口の持論を述べたいと思います。
Amazonの電子書籍端末「Kindle(キンドル)」
日本での出版業界は2兆円産業です。
そして、現段階での電子書籍事業は650億円です。
この数字から見ても、日本では電子書籍事業は成功しない、と言えるでしょう。
出版業界の既得権を守るため!とか日本の風土に合わない!とかありますが、最大の理由は「日本ではデファクトスタンダード(事実上の標準が得られない」からです。
例えば、スマートフォン=iPhoneと言うイメージがそれにあたります。
スマートフォンの種類は山ほどあるのですが、事実上の標準としてスマートフォン=iPhoneが定着しております。
これがデファクトスタンダードです。
大抵のモノは流通して行ってその価値を評価され、その結果として標準化されていきます。
松下政経塾時代に、このデファクトスタンダードについて学ぶことがありましたが、松下幸之助氏はデファクトスタンダードについて直感的に捉えていたとされてます。
「日本全国津々浦々に松下・ナショナルの製品を行き届けたい」
この考えも、デファクトスタンダードと言えるでしょう。
その結果、全国に松下・ナショナルの「町の電気屋さん」が生まれて行きました。
今もその「町の電気屋さん」は残り続けています。
家電=松下・ナショナルと言う販売網を敷いた松下幸之助氏のデファクトスタンダードへの持って行き方は、ある意味「販売の松下」を印象づける結果になりました。
そのことを松下政経塾時代に学んで、今回の電子書籍は逆パターンだろうなぁ・・と思うのです。
すなわち、日本において電子書籍事業を展開するにあたっては、「デファクトスタンダード」を実現しなければならないのですが、今の日本が行なっている電子書籍事業は、モロにガラパゴス戦争です。どの会社も「我が我が」でして、規格戦争していたり、販売の取り分でモメていたり、既得権確保でモメていたりと踏んだりけったりです。
そんな日本のゴタゴタを尻目に、アメリカでの大成功を引っさげてAmazonがやるのです。
日本企業はとてもじゃないですが太刀打ち出来ないでしょう。
外圧がないと、変われない。それが今の日本です。本当に情けないなと思います。それが既得権の塊のような出版業界ではもっとでしょう。
従って、日本での電子書籍事業はAmazonのような外国の会社によって展開されていくことになるだろうと私は考えております。
○ 電子書籍のメリットとは
・ 紙媒体よりも安い
・ 流通時間が一瞬で済む(インターネット経由なので)
・ 劣化しない
・ 半永久的に残せる
・ 端末に無限の本が入る(SDカード差し替えなので)
・ 本の中身を「検索」出来る
あたりでしょうか。
私も自分の持っている本は全て電子書籍化しました。
5000円で買ったiPadと、スマートフォンに入れて読んでます。
めちゃめちゃ便利ですし、読んでてもつかれません。
iPadで電子書籍を読む。
そんな私が、日本では電子書籍事業は成功しないと感じる理由こそが、デファクトスタンダードなのです。
ソニーの電子書籍端末で買った本が、他の電子書籍端末でも読めるか?答えはNOです。読めない。
ガラパゴスの中でゴチャゴチャとやっているだけなんです。
そんな売り方では売れるものも売れない。
デファクトスタンダードに足り得ないんです。
AmazonのKindleがデファクトスタンダードになり得るかどうか?
私はココに注目しています。
私は、成り得ると思います。
全ての本や雑誌が電子書籍になるか?これはNOです。
紙媒体が無くなることはありえません。だってFAXが生き残っているのはオカシイですから。
・ 学校等の教育機関・・・電子教科書
・ 行政機関・・・電子ペーパーでの会議
・ 病院等の医療機関・・・電子カルテ
・ 法人・・・タブレット端末主流化
となれば、日本でもあるいは?と思えますが。
イギリス議会上院でまもなくiPad使用が認可
イギリスが羨ましいです。
日本ではこうはいかないでしょうね。
これからも何百枚もの書類を手繰って、「あ、この資料はありませんのでまた次回」なんてなことを続けていくことでしょう。
東大阪市の常任委員会の録画放送を見ておりましても、委員の答弁を求める発言に対して、資料提出拒否や資料未作成を装っているような状況ですから。
例えばそこにiPadと無線LAN環境があれば即座にサーバーから資料をダウンロード出来る筈です。
だから、余計に日本では電子書籍は主流足り得ないだろうな・・・と思うのです。
○ 政治主導でのIT化促進
e-Japanという名称で2000年から進められているのではありますが、国会でのタブレット端末を使用した答弁や議論は見受けられません。
ペーパーの電子化についても、今のところ目立って聞きませんね。
電子自治体の推進についても、証明書交付機が自動化されたりと進んでいるようで根幹の部分はまだまだと言ったように思えます。
やまなみプラザにも証明書交付機が設置されています。
どれだけの利用量があるのか調査が必要ですね。
e-Taxについても。
私はe-Tax推進派なんですが、その最大の利点は住基ネットの有効活用です。
e-Taxを全世帯で導入すれば莫大な額のコスト削減が実現します。
納税者にとっても、5000円還付金貰えますので、オススメです。
こんなにも便利なのにどうしてもっと普及しないのでしょうか?
システムが複雑だからでしょうか?
ユーザーインターフェイスが駄目だからでしょうか?
利用しにくいからでしょうか?
私は、「意識の問題」だと考えております。
要は、便利は便利だけどなんだかおっくうだと言う部分があって、その結果e-Taxにせよなんにせようまく行ってないと思います。
電子書籍はとても便利です。
タブレット端末はとても便利です。
スマートフォンはとても便利です。
e-Taxはとても便利です。
便利なのですが、その利便性を享受出来ない部分があると思うのです。
スマートフォンでも自ら意識付けをして積極的に学ぼうをする人は、他のスマートフォン使ってる人よりも有益な使い方をしているように思えます。
そして、新しい技術やソフトに貪欲です。
そこの部分の違いだけなんでしょう。
その部分は、「住民から市民へ」の根底でもあります。
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