□ 第五回未来政治塾
7月29日は二回連続講義、第六回未来政治塾講義「福祉Ⅱ」が行われました。
7月28日の第四回未来政治塾講義「福祉Ⅰ」に引き続いて、家庭医の在り方と尊厳死の分野について学びました。
冒頭挨拶をされる滋賀県知事嘉田塾長
今「塾長」とタイプしようとして「塾頭」と誤ってタイプしました。
まだ松下政経塾時代のクセが残っているみたいです(笑)
(※松下政経塾では塾長は松下幸之助氏のこと)
つづきはこちら
7月29日は二回連続講義、第六回未来政治塾講義「福祉Ⅱ」が行われました。
7月28日の第四回未来政治塾講義「福祉Ⅰ」に引き続いて、家庭医の在り方と尊厳死の分野について学びました。
冒頭挨拶をされる滋賀県知事嘉田塾長
今「塾長」とタイプしようとして「塾頭」と誤ってタイプしました。
まだ松下政経塾時代のクセが残っているみたいです(笑)
(※松下政経塾では塾長は松下幸之助氏のこと)
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□ 第一部 西沢久夫東近江市長
PPTを使って講義される西沢市長
・ 東近江市の取り組み
∟まちづくり協議会との密な連携
・ 人口、面積共に日本の1000分の1のスケール
・ 魅知普請の創寄り
・ 大規模なネットワークによる行政との連携
・ 市役所職員が積極的にまちづくり参画
・ 中間支援組織(潤滑剤的な)
∟自治体の財政にあった体制づくり
・ 東近江市の医療体制
∟国公立3病院の病院改革
∟中核病院への滋賀医科大学から寄付講座
∟家庭医養成
∟総合医養成(滋賀医科大学の分校的な役割)
・ 総合医療センター構想(20億予算)
∟地域連携クリティカルパス
∟在宅フォローの充実による、在宅看取り
∟地域全体医療のフォロー
・ 医療は難しい!
∟市立病院2院⇔病院間辞令が実現できない問題
∟医師会と行政との関係は幸いうまくいっている
・ 医師を頂点とするのではなく
∟人を最期まで看取るために医療関係者はネットワークであたる
簡易私見:東近江市の取り組みの紹介で、特にまちづくり協議会の活用率・稼働率が極めて高いことに驚きます。総合医療センターの構想についても現実的且つ、医科大との連携による若手医師養成にも繋がっており、20年後を見据えた政策。三方よしの取り組みはまさに今後20年先に成熟すべき分野であり、今の段階から取り組むことは未来を見据えた素晴らしい行政の在り方でした。
□ 第二部 花戸貴司先生
PPTを使って講義される花戸先生
・ 永源寺町国民健康保険診療所での在宅医療活動
・ 永源寺町は高齢化率30%。日本の20年後の姿
・ 医師1人・看護師5人の無休診療所である
・ 担当は76名
・ 患者が笑顔で過ごすために
・ これから求められる医療と福祉
∟認知症の治療とケア
∟緩和ケア
∟在宅看取り
・ 在宅医療は医師一人では不可能
∟医師・看護師・薬剤師・リハビリスタッフ・ホームヘルパー・デイサービススタッフ・ケアマネージャー・行政・家族・ご近所の方々等の多職種連携が必要
川口質問事項:日本で一番寺院が多い滋賀県において、その多職種連携に寺院・僧侶を加えた連携はできないものだろうか?僧侶による法話(介護老人ホームから依頼が多い)
安らぎを考える。
生老病死を論じるのは四苦。四門出遊。五蘊盛苦・怨憎会苦・愛別離苦・求不得苦の八苦的な。
・ 在宅医療で必要なこと
∟24時間・365日医師に連絡がとれるという安心感を提供していること。(実際に夜間や休日に連絡があることは殆ど無い)
∟安心感の提供が最大
・ 死をタブーにしない
∟なおさら先ほどの質問をしようと思いました
・ まちは、おおきなホスピタル
∟家が病室・ベッド
∟携帯電話がナースコール
∟道路が廊下
∟まちに住む一人一人がスタッフ
・ 「先生はようまいらしてほしいわ」
∟元気に死にたい
∟ポックリ逝きたい
・ 在宅医療は地域づくり
∟今の子どもたちは生老病死すら身近にない
∟在宅医療は「生きる」ことを若者に伝えること
∟親子の思いやりや家族のつながり
∟30年後・60年後でも家族の絆を大事にし、思いやりをもてる地域づくりをしていきたい
・ 花戸先生の専門はなんですか?
∟永源寺です。
簡易私見:Dr.コト―診療所のエピソードを思い出していました。あと、上小阿仁村の村立上小阿仁国保診療所長が連発で変わっていく事案等を連想するあたり、ちょっと穿ち過ぎ(笑)
地域医療の根底にあるのは立派な総合医療センターも大事ですが、もっと大事なのはマンパワーだと思いました。
担うことのできる人材を、研修医として迎え入れて若手医師養成にも積極的に取り組み、臓器別医療ではなく総合人間医療の実践。
箱物ではなく、人をまちで育てていく。
ただ、気になったのは、病気→介護→看取りまでの経過は良く伺えるのですが、死の段階で終了的な感が残りました。私が寺院の息子だからかもしれませんが、私が他者の死を実感するのは納骨の段階でして。
死について考えていく、生老病死を考えると、死は結果や終わりではないのですが・・・
□ 閑話休題
お昼ごはんにはココイチの鹿カレーが500円の格安で提供されました。
うめぇ
夢中で食べました。
壇上で挨拶
鹿害・・・その生命を戴く・・・色々考えさせられますが、普段寺院にて考えている環境のせいか、それとも質問する予定のお寺連携の考えが先行しているのか。
□ 第三部 國森康弘先生
PPTスライドショーにて撮影された写真を紹介される國森先生
・ 東日本大震災
・ 看取りの瞬間
・ ソマリア(5歳になるまで22%死亡率)
・ スーダン
・ ウガンダ
・ イラク戦争
・ 生まれて30分で亡くなった水子さん
・ 看取りの場(トイレの神様)
簡易私見:死について考える場となりました。質疑で國森さんと花戸先生に訊きたかったのが、「満足できる死とは何か?」
尊厳死という概念についてとか。
ただ、死とは絶対的なものでして回避不可能。更に云えば仏教原典を読み解けば解釈は多様になりますが劫(ごう)という単位で見ればヒトの一生の時間なんて一瞬です。
こういう部分こそ、寺院の出番!というか昔は終末医療はお寺の役割だったと思います。
が、今は葬式仏教やら戒名にカネとったりとか坊主丸儲けとか、そういった仏教の荒廃著しく、仏教=きな臭いとなってしまっております。資本主義の弊害。
政教分離もありますので割愛。
□ 第四部 パネルディスカッション
パネルディスカッションのようす
・ 孤独死について
∟地域福祉計画による地域で看るという概念
∟行政にできることは僅かであり、基本的には地域によるコミュニティパワー
∟孤独者が居るのか?
∟行政による個人情報開示は孤独死に何ら意味のないこと
∟情報公開したところで孤独死は防げない
・ 20年後のことを考えて行う
∟エンディングノート
自身が死亡したときや、判断力・意思疎通能力の喪失を伴う病気にかかったときに希望する内容を記す。書かれる事柄は特に決まっているわけではなく任意であるが、主に
病気になったときの延命措置を望むか望まないか
自身に介護が必要になった際に希望すること
財産・貴重品に関する情報
葬儀に対する希望
相続に対する考え方
プロフィール・自分史
家系図
などがある。
・ 死はもっと身近なものなのに、遠ざけてしまっている
・ 長男の嫁が介護とか間違っている
∟地域による介護
・ 医師に対する支援体制
∟行政の役割として、勤務医の福利厚生
∟在宅医療のメリット・デメリット
∟医師負担の考慮(人間がやること)
・ 電子カルテの積極的導入による、医師間での情報共有
∟持病や既往歴が一発で共有
∟薬情報も一瞬で共有
∟日本全国どこに行っても医療継続性が確保される
∟富士通の電子カルテ(日本では未整備、フィンランドで整備促進)
質疑する前に、西沢久夫市長から寺院連携構想の話がありましたので、質疑取り下げ。
簡易私見:医療の地域格差は今後ますます進んでいくだろう。特に志ある首長が居るか居ないかで20年後に凄まじい差が生じていることだろう。
その解消策としては電子カルテ導入による情報共有化。スマートフォンやタブレット等による閲覧容易な状態になっていることを最大限活かして、日本全国で在宅医療や在宅看取りがより身近になっている。
20年後のことを考えて政治は行わなければ成らない。
果たして、今の日本の政治は20年後のことを考えて実行されていっているのだろうか?
場当たり的ではないだろうか?
一時しのぎではないだろうか?
PPTを使って講義される西沢市長
・ 東近江市の取り組み
∟まちづくり協議会との密な連携
・ 人口、面積共に日本の1000分の1のスケール
・ 魅知普請の創寄り
・ 大規模なネットワークによる行政との連携
・ 市役所職員が積極的にまちづくり参画
・ 中間支援組織(潤滑剤的な)
∟自治体の財政にあった体制づくり
・ 東近江市の医療体制
∟国公立3病院の病院改革
∟中核病院への滋賀医科大学から寄付講座
∟家庭医養成
∟総合医養成(滋賀医科大学の分校的な役割)
・ 総合医療センター構想(20億予算)
∟地域連携クリティカルパス
∟在宅フォローの充実による、在宅看取り
∟地域全体医療のフォロー
・ 医療は難しい!
∟市立病院2院⇔病院間辞令が実現できない問題
∟医師会と行政との関係は幸いうまくいっている
・ 医師を頂点とするのではなく
∟人を最期まで看取るために医療関係者はネットワークであたる
簡易私見:東近江市の取り組みの紹介で、特にまちづくり協議会の活用率・稼働率が極めて高いことに驚きます。総合医療センターの構想についても現実的且つ、医科大との連携による若手医師養成にも繋がっており、20年後を見据えた政策。三方よしの取り組みはまさに今後20年先に成熟すべき分野であり、今の段階から取り組むことは未来を見据えた素晴らしい行政の在り方でした。
□ 第二部 花戸貴司先生
PPTを使って講義される花戸先生
・ 永源寺町国民健康保険診療所での在宅医療活動
・ 永源寺町は高齢化率30%。日本の20年後の姿
・ 医師1人・看護師5人の無休診療所である
・ 担当は76名
・ 患者が笑顔で過ごすために
・ これから求められる医療と福祉
∟認知症の治療とケア
∟緩和ケア
∟在宅看取り
・ 在宅医療は医師一人では不可能
∟医師・看護師・薬剤師・リハビリスタッフ・ホームヘルパー・デイサービススタッフ・ケアマネージャー・行政・家族・ご近所の方々等の多職種連携が必要
川口質問事項:日本で一番寺院が多い滋賀県において、その多職種連携に寺院・僧侶を加えた連携はできないものだろうか?僧侶による法話(介護老人ホームから依頼が多い)
安らぎを考える。
生老病死を論じるのは四苦。四門出遊。五蘊盛苦・怨憎会苦・愛別離苦・求不得苦の八苦的な。
・ 在宅医療で必要なこと
∟24時間・365日医師に連絡がとれるという安心感を提供していること。(実際に夜間や休日に連絡があることは殆ど無い)
∟安心感の提供が最大
・ 死をタブーにしない
∟なおさら先ほどの質問をしようと思いました
・ まちは、おおきなホスピタル
∟家が病室・ベッド
∟携帯電話がナースコール
∟道路が廊下
∟まちに住む一人一人がスタッフ
・ 「先生はようまいらしてほしいわ」
∟元気に死にたい
∟ポックリ逝きたい
・ 在宅医療は地域づくり
∟今の子どもたちは生老病死すら身近にない
∟在宅医療は「生きる」ことを若者に伝えること
∟親子の思いやりや家族のつながり
∟30年後・60年後でも家族の絆を大事にし、思いやりをもてる地域づくりをしていきたい
・ 花戸先生の専門はなんですか?
∟永源寺です。
簡易私見:Dr.コト―診療所のエピソードを思い出していました。あと、上小阿仁村の村立上小阿仁国保診療所長が連発で変わっていく事案等を連想するあたり、ちょっと穿ち過ぎ(笑)
地域医療の根底にあるのは立派な総合医療センターも大事ですが、もっと大事なのはマンパワーだと思いました。
担うことのできる人材を、研修医として迎え入れて若手医師養成にも積極的に取り組み、臓器別医療ではなく総合人間医療の実践。
箱物ではなく、人をまちで育てていく。
ただ、気になったのは、病気→介護→看取りまでの経過は良く伺えるのですが、死の段階で終了的な感が残りました。私が寺院の息子だからかもしれませんが、私が他者の死を実感するのは納骨の段階でして。
死について考えていく、生老病死を考えると、死は結果や終わりではないのですが・・・
□ 閑話休題
お昼ごはんにはココイチの鹿カレーが500円の格安で提供されました。
うめぇ
夢中で食べました。
壇上で挨拶
鹿害・・・その生命を戴く・・・色々考えさせられますが、普段寺院にて考えている環境のせいか、それとも質問する予定のお寺連携の考えが先行しているのか。
□ 第三部 國森康弘先生
PPTスライドショーにて撮影された写真を紹介される國森先生
・ 東日本大震災
・ 看取りの瞬間
・ ソマリア(5歳になるまで22%死亡率)
・ スーダン
・ ウガンダ
・ イラク戦争
・ 生まれて30分で亡くなった水子さん
・ 看取りの場(トイレの神様)
簡易私見:死について考える場となりました。質疑で國森さんと花戸先生に訊きたかったのが、「満足できる死とは何か?」
尊厳死という概念についてとか。
ただ、死とは絶対的なものでして回避不可能。更に云えば仏教原典を読み解けば解釈は多様になりますが劫(ごう)という単位で見ればヒトの一生の時間なんて一瞬です。
こういう部分こそ、寺院の出番!というか昔は終末医療はお寺の役割だったと思います。
が、今は葬式仏教やら戒名にカネとったりとか坊主丸儲けとか、そういった仏教の荒廃著しく、仏教=きな臭いとなってしまっております。資本主義の弊害。
政教分離もありますので割愛。
□ 第四部 パネルディスカッション
パネルディスカッションのようす
・ 孤独死について
∟地域福祉計画による地域で看るという概念
∟行政にできることは僅かであり、基本的には地域によるコミュニティパワー
∟孤独者が居るのか?
∟行政による個人情報開示は孤独死に何ら意味のないこと
∟情報公開したところで孤独死は防げない
・ 20年後のことを考えて行う
∟エンディングノート
自身が死亡したときや、判断力・意思疎通能力の喪失を伴う病気にかかったときに希望する内容を記す。書かれる事柄は特に決まっているわけではなく任意であるが、主に
病気になったときの延命措置を望むか望まないか
自身に介護が必要になった際に希望すること
財産・貴重品に関する情報
葬儀に対する希望
相続に対する考え方
プロフィール・自分史
家系図
などがある。
・ 死はもっと身近なものなのに、遠ざけてしまっている
・ 長男の嫁が介護とか間違っている
∟地域による介護
・ 医師に対する支援体制
∟行政の役割として、勤務医の福利厚生
∟在宅医療のメリット・デメリット
∟医師負担の考慮(人間がやること)
・ 電子カルテの積極的導入による、医師間での情報共有
∟持病や既往歴が一発で共有
∟薬情報も一瞬で共有
∟日本全国どこに行っても医療継続性が確保される
∟富士通の電子カルテ(日本では未整備、フィンランドで整備促進)
質疑する前に、西沢久夫市長から寺院連携構想の話がありましたので、質疑取り下げ。
簡易私見:医療の地域格差は今後ますます進んでいくだろう。特に志ある首長が居るか居ないかで20年後に凄まじい差が生じていることだろう。
その解消策としては電子カルテ導入による情報共有化。スマートフォンやタブレット等による閲覧容易な状態になっていることを最大限活かして、日本全国で在宅医療や在宅看取りがより身近になっている。
20年後のことを考えて政治は行わなければ成らない。
果たして、今の日本の政治は20年後のことを考えて実行されていっているのだろうか?
場当たり的ではないだろうか?
一時しのぎではないだろうか?
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川口やすひろ
年齢:
40
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