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 □ 夏盆終了     

12日からスタートした2012年の夏盆も本日をもって無事に終了致しました。
以前は13日~15日の日程でしたが、ここ数年の自家用車でのご来山による混雑等を考慮して、12日~16日の日程に伸ばしての夏盆。


当然ながらホストサイド(お寺)の負担増は凄まじいものがありまして、12日~16日は朝の4時起き→20時就寝スタイルを通さないとマジでヤバイ。
今年もいつになく凄まじいお盆となりました。





 □ お墓参りの在り方     

お墓参りの作法の4番お墓参りのしかたにありますように、基本的な礼式は当然のことです。
タブー的な話をしますと、最近では造花持ち込みとか多いですね。
生花でなければならない理由は様々ですが、自身がお墓に入った後に、お参りに来て造花をお供えされたらどうか?極端に云えば、ご飯に定食屋のガラスケースに入っているイミテーションが出てくるようなものですな。


また、墓石にワックス掛けるとかも多いですね。
この質疑応答にありますように、お墓石にワックスをかけるのはタブーとして認識した方がいいです。
基本的には、墓石ランクにありますランクの高い石が多いので、墓石ワックスは不要。
もう一つは、既に磨きがかかっているので、余計なコーティングを施すとサビが浮きやすくなるなどのデメリットが多い。


クルマで云えば、ポリマー加工しているのにワックスがけをするようなものですし、フローリング床で云えばニス加工の上にワックスがけするようなものです。


と、まぁ礼式的なお墓参りは前提なので、一歩踏み込んだお墓参りとしては、「自身の在り方をご先祖様に報告すること」です。
キリスト教にある「告解」みたいなものでして、「懺悔」とは少し違います。


懺悔とは、年回忌法要や施餓鬼法要等で行われる、


我昔所造諸悪業(がしゃくしょぞうしょあくごう)
皆由無始貪瞋癡(かいゆうむしとんじんち)
従身語意之所生(じゅうしんごいししょしょう)[2]
一切我今皆懺悔(いっさいがこんかいさんげ)

私が昔から作ってきた色々な悪い業は、
遠い過去から積み上げてきた、貪瞋癡すなわち三毒によるものです。
それは、体で行った・話した・思ったという三業から生まれたのです。
私は今、それら全てを懺悔します。



みたいなことでして、報告するとは最近こうこうこういう考えで生きておりますとか、最近こういうことがあったよとか、孫がこんなに大きくなったよとか、息子の嫁を紹介しますねとか、そういうのですね。
そして、今こんな心持ちですが今後はこういうふうにしたいと思っとりますとかの今後のことを言葉にして伝える。


なかなかできないことですが。
せっかく、このあっつい中、遠くから時間とお金と労力をかけてお墓参りに来ているのですから一歩踏み込んだお墓参りというのもしてみてもいいと思います。





 □ 万燈会     

まんとうえ。
15日の夕方には、全てのお墓の灯籠にろうそくを灯す、万燈会を行いました。



万燈会のようす


礼式的な話はおいておいて、灯籠の扱いについて。
灯籠は消耗品でして、よくあるのがろうそくを灯したまま帰られるパターン。
これがマズイことでして、ろうそく灯したまま→消える場合や最後まで燃え切らない場合がある→次に来山した際に灯籠を掃除しないでろうそくを灯す→そのまま帰る→ろうそくが灯ったまま倒れてプラスチック部分が焦げると、最悪灯籠が燃えてしまう場合があります。


ろうそくの燃焼時間は約1時間ですので、お墓に到着→ろうそく灯す→礼式的なお墓参り→一歩踏み込んだお墓参り→帰るの場合ですと大体1時間ですね。
出来ればろうそくが燃え尽きたあとの灯籠掃除をして帰るとパーフェクトです。


ろうそくを立てる部分は分離式でして、灯籠本体から外すことができます。
外したら、こびりついた蝋をしっかりとこそぎ落として洗い流し、灯籠内部もヘラとかでこすって燃え尽きなかった蝋をこそぎ落とします。
ろうそくを立てるばねの部分は経年でドンドン高さがなくなっていきますので、定期的にばね部分を引っ張って伸ばしておきます。こうすることでろうそくが倒れにくくなります。


万燈会で回っておりますと、灯籠の中にマッチとかマッチ棒の燃えカスとか入ってたり、チーンとならすキンが入ってたりと色々入ってますが、火災の危険性がありますので灯籠内部には何も入れないようにしましょう。


また、よくあるのが灯籠を開け閉めする時に蓋の取っ手だけもって引っ張ったり、取っ手を押し込んで閉めるパターン。
これをすると、灯籠の土台がグラグラになりますので、両手でするようにしましょう。片手で灯籠後部を抑えて、片手で取っ手をもって開け閉めすると、灯籠のモチは格段にあがります。


灯籠は火を扱うため、出来れば最後まで確認してから帰っていただくと、山火事の懸念が下がりますのでよろしくお願い致します。





 □ お寺ってサービス業?     

これが本当に最近疑問に感じるところです。
参拝客と、「客」がつくので、お墓参りの方はお客さんと言うべきなのか。それともお墓参りと言うべきなのか。
最近のモラル低下も相まって、お客さん的に来山されるお墓参りが増えてきておりますね。
しかも年々酷くなっていくのを肌で感じます。


お寺とはどういう場所なのか?何をするために行くのか?という根源的な部分の認識が薄れているのでしょうか。
ただ来て・線香上げて・帰るを作業的にする位ならば時間とお金と労力の盛大な無駄遣いと言えるでしょう。


ただ、お寺の中にも、葬式坊主や戒名代でウン百万とかベンツ乗り回し坊主とか、本来の仏教の在り方から逸脱しているお寺もあるのも事実でして、お互い様のような感があります。
仏教界では、そういった逸脱しているお寺は大変迷惑であるとして、少しでもそんなお寺が無いようにしていっているのですが、現実はそうではありません。貪瞋癡(とんじんち)はそう簡単に解脱出来るものでもありませんし。


申し上げたいのは、お墓参りは決してお客さんではなく、「お寺の一員」として取り組んで戴きたいというところです。
お寺とはどういう場所なのか?何をするために行くのか?という根源的な部分の認識を今一度しっかりと見つめなおして、お墓参りに取り組んで戴きたいと言うのが切なる願いです。


バランスが崩れてしまうと、今まで融通がきいていた部分を厳格に処理しなければならなくなりますし、慣例的処理をしていたのが明文化して禁止しなければならなくなり、双方共にストレスがたまりますから。
お互いにいい意味での緊張感を持って、よりよい関係を築いて行きたいものです。





 □ 余談     

お盆の最中はそれに没頭しておりました。
お盆明けて、残務処理をし、動ける段階になったところでアクションを再開しますので、今後共よろしくお願い致します。

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