□　Androidの問題点　　　　　





「だからアレほどiPhoneにしておきなさいと言ったのに・・・・」


などという会話が日本全国で囁かれていると思いますが、今回の週末スマートフォンWeb教室はAndroidの問題点についてです。

[2回]

■Androidの問題点

Q：AndroidのベースになったLinuxからセキュリティ関連の機能の多くを「意図的に」削ってある。(ファイアーウォール・常駐ソフト/サービス管理・権限関係制御)


A：快適動作を優先的に設計されているので、後からセキュリティ強化をしないとダダ漏れなのは事実ですね。なので、少なくともウイルススキャンアプリや、マルウェアスキャンアプリ、接続権限アプリなどを追加インストールをしておかないと、セキュリティ的にとても弱いのは事実だと思います。
ただ、「普通に」生活していて「普通に」使っている限り、突然クレジットカード番号が漏れて請求が来たり、個人情報が漏れて悪用されたりするということは無いと考えられています。

参考：Androidの仕組みを知る



Q：自分の端末であろうと、ハッキングしないと管理者権限がないので上記の対策が出来ない。つまり勝手に通信するソフトを止めたりする事が困難。


A：ハッキング＝ROOT権限取得のことだと思います。勝手に通信するソフトを止める場合はROOT化しなければ至難の業だと思いますが、今はパケット定額制の契約内容なので勝手に通信されても料金的に問題になることはありません。勝手に通信するソフトについては、プリインストールアプリ（買った時から入ってるアプリ）はもうお布施と考えて下さい。

参考：ROOT化



Q：起動すると動作が緩慢になるまで常駐アプリを立ち上げ続け、多くが通信している(多い時は20個以上)。
しかも、所有者が常駐管理出来ない。一時的に停止しても何度も何度も立ち上げてくる。(ゾンビアプリ)


A：タスクキラーアプリとメモリクリーンアプリは必須と言えます。日本の場合、携帯電話は365日24時間電源付けっぱなしという悪習がありますので、定期的に再起動をする癖をつけなければなりません。スマートフォン教室の過去記事を参照下さい。
常駐管理できないのは仕様でして、お布施と思って諦めて下さい。ゾンビアプリについてもお布施と思って（以下略
解消方法はROOT化してTitaniumを使う方法が最も早いと思いますが、最新のAndroidはメモリも多く、バージョンも進化していますのでそこまで神経過敏にならなくてもいいと思います。

参考：Androidのタスクキラーは無意味!?



Q：切っても切ってもWebブラウザとGoogle Mapが勝手に立ち上がってくるので、何も設定変更していない人は四六時中位置を捕捉される。


A：Webブラウザは標準だと使い物にならないので、OperaやChromeなどのブラウザを使うのがいいでしょう。GPS設定をしておくことでFacebookの投稿の時に「東大阪市から」と位置情報が表示されるようになります。電池の減りが早くなるのでおすすめできませんが、常に自分のいるところをお知らせしたい場合には便利な機能でしょう。写真を撮った場合に位置情報を記憶されますので、自宅画像をインターネット上にアップロードする場合などは自宅特定に繋がりますし、常に自分の位置を全世界に向けて公開！オープン！もっと私を見て！見て！という方以外は、オフにしておくことをおすすめしています。

参考：あなたのスマホだいじょうぶ？ ネットの安全特集



Q：SDカードは殆どのアプリケーションから覗けるので外部から丸見え状態と言っても過言ではない。

A：SDカードには二種類ありまして、Android自体が入っている内部SDカードと、SIMカードの横辺りから挿入して使う外部SDカードがあります。External SDというフォルダ階層に分類されているのが外部SDカードです。基本的に内部SDカードは確かに丸見えですが、外部SDカードについては悪意のあるアプリか意図的に覗き見るアプリを誤ってインストールしない限りは見えない部分と考えて下さい。
よくある質問で、撮影した写真データの保存先が内部SDにデフォルトで指定されているのを、外部SDに保存先を変更したいというものです。内部SDが丸見えだと確かにアレな写真などがあったら結構キッツイことになりかねませんので、ご注意下さい。

参考：[Androidの基本テク] カメラで撮った写真画像の保存先を変えたい




Q：ウィルス対策ソフトが一般ユーザー権限なので、悪意のあるアプリケーションがその動作を切ろうと思えば簡単に出来る。


A：その通りです。なので、Administratorで常にログインしている状態で防御できないのと同じことが言えます。つまり原則として上記指摘は正しいということです。ただし、「普通に」生活していて「普通に」使っている限り、突然悪意のあるアプリケーションが入ってくることは皆無ですので、そんなに過敏にならなくてもいいと思います。

参考：Androidの悪意のあるアプリについて



Q：多くのサードパーティー製ソフトが不必要な権限を持っていて色々な事を悪意を持って行う事が可能。殆どのソフトが通信機能あり。


A：その通りです。過去の週末スマートフォンWeb教室記事をご参照下さい。ただし、「普通に」生活していて「普通に」使っている限り、突然悪意のあるアプリケーションが入ってくることは皆無ですので、そんなに過敏にならなくてもいいと思います。



Q：今回の規約改訂で端末内覗き放題・ノープライバシー（ユーザー以外の情報が含まれていれば、その人の情報も筒抜け）


A：その通りです。じゃあiPhoneはどうなのかといえば似たようなものなので、そこまで過敏にならなくてもいいかと思います。スマートフォンを使うということは、そういうもんなんだという認識でいいと思います。

参考：Android マーケット利用規約




Q：デバイスでサードパーティ製アプリを利用した場合、そのアプリにより収集されるすべての情報が製造元に送信され、Googleのプライバシーポリシーは適用されない。


A：GooglePlayを経由しないアプリの場合はその通りです。従って、アプリケーションはGooglePlayから必ずインストールするようにしておきましょう。

参考：GooglePlay



Q：Androidマーケットは無審査であるためマルウェアを購入するリスクがある。


A：その通りです。悪意のあるアプリを無意識にインストールしてしまい、「何もしていないのにパソコンが壊れた！！！」という世界中のパソコン教室の講師の先生泣かせの事態に陥ることは多々あります。ただし、「普通に」生活していて「普通に」使っている限り、突然悪意のあるアプリケーションが入ってくることは皆無ですので、そんなに過敏にならなくてもいいと思います。



Q：Android端末を持って歩いているだけで、他のユーザーのSSIDやMACアドレスの情報を収集してしまう


A：これはスマートフォン全般に言えることなので、しょうがないと思いますが・・・。個人の家の無線LANを拾ってしまうことはしかたありません。今のところそれを規制する法律もありません。通常、無線LANはパスワードがかかっていまして、第三者が接続できないようになっています。SSIDを弄る人はそんなにいませんし、弄る人が居たとしてもネタが多いのでクスリと笑ってあげて下さい。
尚、あえてパスワードをかけないで無線LANを泳がせておき、うっかり接続してきたスマートフォンの情報をぶっこ抜きというテクニックは昔からある「漁り」というテクニックですので、お気をつけ下さい。

参考：【Wi-Fi】無線LANおもしろアクセスポイント名まとめ【SSID】






まとめますと、「普通に」生活していて「普通に」使っている限りそんなにややこしいことにはなりません。
大抵「問題が！」と騒ぐ人は、ちょっと裏ワザみたいなテクニックを使いたいぜ！みたい物珍しさでやってみて、どえらい眼にあう場合が多いのです。
普通に使っていれば上記問題に遭遇することは皆無と言えます。もちろん不便なトコロや致命的な部分はありますが、スマートフォンとはそういうものなのです。



　・　普通に使って居れば問題に遭遇しません
　・　スマートフォンとはそういうもんなんだという心構え



この2つを心がけておけば問題ナッシングですね！



そんな訳で、「だからアレほどiPhoneにしておきなさいと言ったのに・・・・」講座を終了したいと思います。ご清聴、ありがとうございました！




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