❏ スリープ死とは?
スリープ死とは、電源キーやホームボタンを押してもスリープモード(ディープスリープモード)から復帰せず、画面が表示されない現象のことを言います。スリープ落ち、ブラックアウトなどとも呼ばれるようです。
復帰方法は、電源キーを長押しして強制再起動するか、しばらく時間を置いてからもう一度電源キーを押すことでまれに復帰します。
❏ Android4.4.2KitKatでのスリープ死
まだAndroid4.4.2KitKatはバグフィックスが終わっておらず、安定化していません。
なので、スリープ死やディープスリープモードからの復帰ミスみたいな現象に。
GALAXY Note SC-05DのAndroid4.4.2KitKatにおける、スリープ死・ディープスリープモード死の回避方法を今回は探ります。
❏ ディープスリープモードとスリープモードの違いを
Android4.4.2KitKatの場合、ディープスリープモードへの入り方が厳密に言うと「経過時間」よりも「プッシュアプリの種類と動作」にシフトしているように思えます。
具体的には、Android4.1.2JellyBeanの頃は、ディープスリープモードには入るけどSMARTalkが死んでしまい、着信死がありましたが、Android4.4.2KitKatの場合は、ディープスリープモードには入りにくいがSMARTalkは着信する、という具合です。
時間経過よりも、バックグラウンド起動アプリと、敢えてゾンビ化したアプリの種類に左右されるのかなと思います。
❏ Android4.4.2KitKatの弊害?
バッテリーの持ちは悪くなりますが、スリープ死を回避するために、CPUクロックを700Mhz以上に固定。
これでスリープ死はある程度まで回避できるようになりましたが、バッテリーの持ちを犠牲にするので、一括管理できないものかと模索します。
Minimum CPU frequencyの値域をテストしつつ、最適なCPUクロック値を探ります。
同時に別件ですがセルスタンバイによるバッテリードレインがものすごいことに。
Android4.2.2まではXposedのパッチで回避できていたのですが、Android4.4.2だと回避できず。
この辺もまだまだKitKatは安定していないなと思うところ。
こちらについては、仮想機内モードで強制回避という荒業でなんとかやってますが、なんとかしたいところです。
❏ 回避策
正攻法ではスリープ死を回避するのは難しいので、CPUクロック値を700Mhzに固定しつつ、別手段を模索します。
今回はXposedのGreenifyを活用してみます。
❏ Xposedとは?
できることが多すぎて把握しきれていないためすごく大雑把になりますが、「apkを改変せずにカスタムを実現するアプリを管理するもの」のようです。どういうことかというと、(後述しますが)僕はこのXposedで「SystemUI」「framework-res」を一切(自分で)改変せず以下の動作を実現しています。
言うなれば、スマートコネクト的な使い方を更に細かく実現する補助装置みたいなアプリです。
今までXposed、Xposed、とだけ目に入って来ましたが「Xposed『フレームワーク』」と知って何となく仕組みが見えました要は、標準システムファイル群、例えばSystemUI.apkやframework-res.apkなどには一切手を入れず、カスタム用apkファイルと標準的システムファイル群をつなぐための土台として機能するアプリ(=フレームワーク)であるようです。ですのでこのXposedフレームワークだけを導入しても何も起こらず、カスタム用apkファイルのインストール→適用することで初めて効果を発揮する仕組みになっています。 これは、従来のframework系ファイルを弄るとブートループしてしまうようなキケンな橋を渡らずともカスタムできる可能性がある大変便利なツールであるといえるのではないでしょうか。
セルスタンバイ対策に既に導入していたXposedフレームワークを活用し、スリープ死を回避する方法を模索します。
❏ Greenify
今回紹介する『Greenify』は動いているアプリを「冬眠させる」アプリ。裏で動くアプリを強力に制御して、効率的にメモリやCPUの使用をおさえ、動作のサクサク化やバッテリーの節約をこころみます。冬眠処理したアプリは止まったままですが、起動したらちゃんと目を覚まし動作します。
ということで、TitaniumBackupの凍結機能だと、完全に凍結してしまいますが、Greenifyだと冬眠させるということで、普段は冬眠しているけど起動はできるよ、という部分を活かします。
Greenifyを使っていて見つけた、Xposedフレームワークのモジュールの機能に、「ブーストモード」というのがありました。
パフォーマンスと互換性が向上します。特にroot権限に問題があったり休止に失敗したりする場合に効果があります。
とのことで、早速実験的に使ってみました。
すると、スリープ死やディープスリープモード死からの復帰ミスは格段に減りました。
それでもまだ1日に1回くらいはスリープ死している感がありますが、強制再起動させなくても少し時間を置くとちゃんと戻ってくるように。
バッテリー消費については、ブーストモードという名前から減りが早くなるか?と思いましたが、今のところはそうでもなさそうです。
むしろ、擬似機内モードを使うことでバッテリー消費は飛躍的に押さえ込めるようになった感じです。というか2年も使ってるバッテリーの圧がキツイです。そろそろバッテリーだけでも買い替えなくてはならん時期かと。
抱える課題としては、セルスタンバイ問題。
Android4.4.2でセルスタンバイ問題を回避できるようになれば、完成形になるのですが・・・。
世のMVNOはSMS付きが普通になってきているみたいなので、通信のみのMVNOを使っている私は少数派になっていくのかなぁ・・だとすれば、セルスタンバイ対策はまだまだ先?かとも。
しばらくは擬似機内モードで凌ぐしかなさそうですね。
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