□　AndroidのROOT化　　　　　

Androidは既にROOT化した端末しか持ってなかったので初体験です。


参考：ROOT化とは


今回、姉がスマートフォンを買い換えたので、お古のF-12Cを貰いました。2011年夏モデルで、私にとっては初めてのAndroidスマートフォン。いいおもちゃです（笑）



被験者：F-12Cさん。レッドゾーンにブチ込んで行くぜっ！


国産の1年前のモデル。今までWindowsしか使ってこなかった（iPhone化しつつ、SDからのAndroid化は２．１まで）ので、ワクワクしながら弄り倒しておりましたが・・・使い物にならんということが分かりました。
ブロートウェア（ごみアプリ）がこれでもか！と山ほどインストールされており、それらがROM・RAMを圧迫。しかもアンインストール出来ないという困った仕様。
Androidをroot化する10の理由にもありますが、ごみアプリを一掃したいが為にROOT化をする！と決意する人も多いのも頷けます。


今回は技術的な追求がメインでしたので、適当に触ってからのROOT化でしたが、普段遣いの状態でブロートウェアてんこ盛りのAndroidスマートフォンを使っている人に敬意を払います。凄まじい忍耐力が要求されますな。


因みに、iPhone（iOS）の脱獄のメリットとしては、


■脱獄のメリット■
任意のアプリをバックグラウンドで起動
マルチタスクを一括終了
アプリ別にパスコードロック
不要な言語ファイル等の削除で軽量化
テバイス内部のファイル編集
ワンタップで機内モード、3G、Wi-Fi、Bluetooth、GPSなどのオンオフ
素早く輝度変更、コピペ履歴表示
広告ブロック、不要なポップアップ非表示
ステータスバーに日付、曜日やメモリなどを表示
ジェスチャーで様々な動作を割り当て
iPad風マルチタスクジェスチャーを再現
任意のアプリにスワイプで戻る、進む効果を追加
スリープ時でもWi-Fi接続、3G回線をWi-Fiに偽装
フォルダ機能拡張(開閉高速化、フォルダ内アプリの上限を320個に、フォルダインフォルダなど)
コピペ機能拡張(お気に入り登録、履歴表示など)
Safariの機能拡張(フルスクリーン、タブ表示、ファイルのDLなど)
スクロールの高速化、UIアニメーションの高速化
標準ブラウザ変更
マナーモードでシャッター音消し
SIMフリー
SMS、MMSをポップアップで返信
電話を掛ける前、メールを送る前に確認
メール引用消し、送信中止、着信拒否
ホーム画面、ロック画面、通知センターのカスタマイズ
テザリング
TV視聴可能


が挙げられます。Androidの場合はROOT化しなくても上記3割程度はできますが、せっかくなのでROOT化してしまえば上記のような環境を構築できるという経緯です。


注意点としては、保証が受けられなくなる・動作しなくなっても自己責任ということで、中級者～上級者向け。
面倒なのが、Android端末によってはROOT化するにあたってコマンドプロンプトでコード記述をしなければならないという点です。従って、パソコン方面においても普段ワードやエクセルとインターネット・メールしかしません、というユーザーには厳しい作業と言えます。ご注意下さい。

[12回]

　□　じゃあサクサクっとROOT化　　　　　

V20なソフトウェアアップデート済みF-12Cのroot権限取得手順という実に丁寧に解説してくれているサイトがありましたので、それに習ってROOT化開始。


途中、lnとinを勘違いするというハマりをして時間を食いましたが、ROOT権限を取得するのに成功。Superuserを実行することができるようになりました。


参考：root化後に入れたいアプリ
参考：Android端末を「Root化」した時に入れたい5つのアプリ
参考：Root化後必須アプリ


Superuser→ESファイルエクスプローラーという定番があります。
早速GooglePlayからインストールして、ごみアプリを全削除していきます。
全削除完了後、再起動。


・・・速くなった。


こうまで違うものなのか？と疑う位の高速化。
そこから更に必須アプリをサクサク入れていって、最近のスマートフォンにひけをとらないくらいには速くなったかな？と言う段階まで持って行って、端末独自の弱点を補強しに行きます。


スマートフォンには端末固有の弱点がありまして、タッチパネル感度が悪いとかGPSのつかみが悪いとかそういうのです。
これは致し方ない所でして、原価を抑える為に格安基盤を大量発注してゴマかすところから来ています。なので弱点を補強してやればそこそこ使えるようになります。


F-12Cもご多分にもれず、GPS機能が大変、いや滅茶苦茶弱く測位が遅いという致命的な弱点がありましたので、早速補強。
タッチパネルの四隅が認識しにくいという弱点もありましたので、サクっと補強。





　□　ようやく人並みに　　　　　

ANTUTUで3257を出して、少しだけ快適な気分（普通だと3000位）になったものの、オーバークロッカーとしてはANTUTUで4000～5000は出してもらわないと気に入らない（笑）


そこから800程スコアを引き上げるべく、色々と試行錯誤。この経験を積むことでスキルは身についていくものです。トライ・アンド・エラーを恐れていては知識は身につかないものです。



3542で高止まり


すみません。偉そうなこと言いましたが限界でした(^_^;)
そもそもシングルコアのCPUでココまで引っ張りあげれれば大したもんだと思います。やるじゃん！富士通！！って感じです。耐性はどうかはわかりませんが（笑）
2012年夏モデルに引けをとらないと思います。（GALAXYは考慮しない）





　□　雑感　　　　　

初めてのAndroidスマートフォンでしたが、ROOT化して人並みに引き上げる作業をするだけも感じるのは、買ったままの状態では使いものにならないという状態で売るな！と。
そりゃiPhone売れますわ。買ったままの状態でもそこそこ使えますもん。
Android持ってる人が使いにくい使いにくいと言うのも実体験で分かりました。


docomo謹製のごみアプリが大量に入っているのもどうかと思います。そんな部分にコスト掛けないでやっておくれ、と。電池の持ちをもっと良くしてあげて！と。
昔、富士通のパソコン買った時にもやたらとごみアプリが大量にありましたが、家計簿マムだけは使った！という人も多いことでしょう。１つか２しか使わないもんです。


そんなのよりも、Android４にアップデートしてあげて！とか叫びたいレベルですが、公式発表で「本体の性能が足りないんでアップデートできません」とか可哀想過ぎます。買った人をもっと大事にしてあげて欲しいです。毎月５０００円～１００００円くらい払っている人たちなんですから。
タダでお古のF-12Cもらっていじくり回している私が言っても説得力皆無ですが(^_^;)


ROOT化でSuperUserを楽しむのは技術と知識の幅がウンと広がりますが、その反面結構手間が掛かります。端末の保証も切れるし。
なので、おすすめはしませんが、スマートフォンを買い換えて前の機種を遊ばせる場合、知識と技術の向上を目的としたROOT化をやってみてもいいと思います。


最後にまとめ。


＜メリット＞
・端末に関してなんでもできる
　例）いろんなところを偽装できるのでソフトバンクの端末もドコモの端末のように動作させることも可能。
・root化した状態でないとインストールできないアプリのインストールも可能
・通常触れない設定情報も触れるので自分なりにさらにカスタマイズが可能
・SIMフリーとして動作させることも可能なので、他社製SIMを挿した場合でも動作が可能。
・カスタムROMなどの導入が可能になる為、新しいアンドロイドのバージョンをいち早く試すことが可能。

＜デメリット＞
・故障した場合キャリアサポートが受けれない。
・実際キャリア側がそのような使い方を想定していない為、いろいろなところに不具合が生じる恐れがある。
・電池のもちが悪くなる可能性がある。（もちろんよくなるケースもあり）
・root化する為の時間と手間がかかる。